マザーズの株価は割高?PSRから株価を計る

分析

東証マザーズは主にベンチャー企業と呼ばれる、これから成長する企業向けの市場です。

ベンチャー企業の資金不足を助けるべく、企業はマザーズ市場で資金を調達してさらなる成長を目的としています。

マザーズは赤字企業も上場できる
東証1部に上場する場合、利益額が直近2年の総額5臆円以上であることが条件としてあります。
つまり赤字ではないことが条件ですがマザーズ上場に関して利益に関する条件はありません

株式投資はその企業価値が将来にわたって価値が上がる(株価が上がる)と予測しているから株を購入します。マザーズに上場している企業の株を購入することは、その企業の成長性に期待する先行投資が強い市場ともいえるのではないでしょうか。

マザーズ市場の概要

マザーズは1999年11月東京証券取引所に市場を開設しています。
2021年4月27日現在、マザーズには358社(外国会社1社含む)が上場しています。

PERとPBR

株価の割高・割安を計る指標としてPER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)が有名です。
ご存じの方もいると思いますが簡単な解説をしておきます。

PER

PER(Price Earnings Ratio)は日本語で株価収益率と呼ばれています。

PERは倍率で表し、計算式は以下の通りです。
時価総額÷純利益、または、株価÷1株当たり純利益(純利益÷発行株数)

企業の時価総額(株価)と純利益(1株当たりの純利益)を比較して算出します。
算出された倍率は低ければ割安、高ければ割高とされます。
要するに買った株は何年後に回収できるのかという事です。

PERが10(倍)だとすると、買った株は10年後に回収できるという指標になります。
(実際にPER10倍の株を買って、10年後に株価の代金が回収できることではありません)

一般的に15倍を目安にしています。

PBR

PBR(Price Book-value Ratio)は日本語で株価純資産倍率と呼ばれています。

PBRは倍率で表し、計算式は以下の通りです。
株価÷1株当たりの純資産(純資産÷発行株数)

算出された倍率は、1(倍)を割高割安の目安としています。

なぜ1が基準になるかというと、企業の1株当たりの純資産株価を比較した倍率になるので1より小さいという事は、市場で取引されている株価より企業が保有している1株当たりの純資産の方が大きい。つまり、1より小さい倍率のときに会社が解散すれば株主にとっては株価以上のリターンがあることを示しています。(理論的な話なので負債等一切考慮していません)

PSRという指標

PSR(Price to Sales Ratio)は日本語で株価売上高倍率と呼ばれています。

PERやPBRと同じように株価の割高・割安を計る指標ですが、PSRは赤字企業に対して株価水準を計る指標として利用されています。

計算式は、時価総額÷売上高

時価総額と売上高を比較することで、市場の期待値(時価総額)と実績(売上高)の乖離がわかります。マザーズの場合、おおむねPSRが高い傾向にありますが20倍を超えると成長期待があったとしても割高とされています。

続いて東京証券取引所の市場の平均値をご覧ください。

東京証券取引所のPSR平均(2021年5月20日現在)
市場 PSR
市場1部 1.61倍
市場2部 0.96倍
ジャスダック 1.35倍
マザーズ 46.53倍

他の市場と比べるとマザーズの倍率が突出している事がわかります。

マザーズ市場は赤字企業でも上場できるうえ、市場の期待が大きく(加熱)なりすぎてPSRが100倍、1000倍になることもあります。まだ利益の出ていない企業に対して加熱しすぎた株価がネガティブな情報で暴落するインパクトは大きいのでステップアップ企業とはいえ、加熱した投資は危険です。

しかし投資家目線からすると、まだ世間に浸透していない企業が飛躍してテンバガー(株価が10倍)になることもあります。

マザーズ市場には投資家も企業も成長可能性を求めて上場しています。

まとめ

赤字企業でも株価が上がり続けることがあります。

上がる理由は様々だと思いますが、時に期待値だけが先行し加熱ぎみになることもあります。

割高・割安はPER/PBRだけじゃない!
赤字企業でも売上は必ずあると思うので、売上と時価総額から算出するPSR(株価売上高倍率)も指標になります。高騰しすぎと感じた株価をPSRで算出してみるとおどろくような倍率が出てくることがあります。

世間でマネーゲームと揶揄されることもありますが、加熱した市場には冷静に対応することをおすすめします。

投資は自己判断ですからね!

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